ごあいさつ
一般社団法人 日本看護管理学会 理事長 坂本すが
新型コロナウイルス感染症の流行は未だに終息する気配がなく、3年目を迎えました。不確実で混とんとした状況の中で、現在も命がけで感染者のケアにあたっておられる看護職および現場のマネジメントに尽力する看護管理者の皆さまには、心から敬意と感謝を表します。
日本看護管理学会では、コロナ禍で孤軍奮闘している看護管理者を支援するために、2021年8月横浜での学術集会を皮切りに「新型コロナウイルス感染症対応から学ぶ看護マネジメント研修」を3回シリーズで実施しました(本サイト「研修案内」に動画を掲載しています)。
未曾有の危機においては、組織を越えた助け合い、支え合いが必要です。そこで、厚生労働省からの補助金を得て「新型コロナウィルス感染症対応に伴う看護管理者支援のための試行事業(2023年3月末まで実施予定)」を開始しました。本事業では、支援可能な看護管理者の登録リストを元に看護管理者支援チーム(Nursing Management Assistance Team:仮称NuMAT) を設置し、支援を求める全国の施設に対して、電話やオンラインでの相談、現地への派遣等によって支援しています。渦中にいると外部の情報を得にくいこともあるでしょう。困っている看護管理者がいらっしゃればこのサイトについてお伝えいただければと思います。また、感染拡大時に即座に対応するためには登録リストの充実がカギとなります。豊かな看護管理経験をお持ちの皆さまにご登録いただけますよう、お願い申し上げます。
本事業は学会としての初めての試みであり、不備や不足等についてご意見をいただけると幸いです。皆様と共に、施設・事業所におけるスムーズな看護マネジメントの強化に向けた看護管理者への支援体制を構築していきたいと思います。よろしくお願いいたします。
2022(令和4)年5月